東瀛七侠暴れ旅(なんやっちゅーねん!)

この旅は日本武侠迷として初めて(?)聖地・桃花島へ踏み入れんとした七人の好漢女侠と、
タクシーのおっちゃんをはじめとした中国で出会った暖かい人たちの冒険大活劇である!(ちょっと違うかもしれない…)

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東瀛七侠
空心菜双侠(空心菜姑娘&弟弟小侠)-関東
魯達兄弟、白狐兄弟、林姑娘、えまの姑娘、八雲慶次郎-関西
2005年1月6日 第一幕
 旅の準備のうちに正月は明け、ついに旅行当日がきました。上海の天候はいまいちはっきりせず、雨や雪になることも想定して暖かくして出発。
 途中、武侠音楽を聞きつつテンションは一気に上昇!…しすぎたのですこし寝よう…眠れない…♪開心胸〜♪…眠れない…関空に到着。
 関西出発組が集合し、チェックイン開始。なにしろ海外に行くのもはじめてである私はついていくしかない。
 噂に聞く金属探知機にひっかかりみぐるみはがされる。次は金具のない靴にしようと心に誓った。
 無事に出国手続きをすませて、軽い食事をとり搭乗時間を待つ。やっと乗り込む飛行機がやってきたが、天候は下り坂…海の向こうは好天であることを願いつつ搭乗口へ歩く一行であった。
 飛行機は定刻通り午後2時に関西空港を離陸。一路上海へ。
 途中軽い機内食のサービスが出る。味はそれなり。果物はあまり味がなかった…。これより先、ほとんどの料理を撮影することとなる。
 時計の針を中国時間にあわせる。いよいよである!
飛行機の降下にあわせて後方でドンガラガッシャンと派手な効果音で中国入りを盛り上げてくれた。上海航空、好的コント!

 さほど揺れることもなく飛行機は無事に上海へ。天気は曇り。予想以上に暖かく、のぼせ気味になってしまった。
 それに拍車をかけるように続く、入国手続きを待つ長蛇の列…。なんとか入国したときには1時間がすぎていた。
 なにせ加減がわからないものだから、4万円を中国元に両替する。最初は5,6万替えようかと思ったのだがやめてよかった…。

 上海時間で17時を回る頃、ようやく移動開始。リニアモーターカーの乗り場は薄暗く動いていない様子でもあり、タクシー乗り場へ向かう。
5人のため2台に分乗するかと思っていたところ、バンタイプのタクシーに案内される。タクシー運転手の朱さんとの出会いであった。この時は、このおっちゃんと波乱万丈の旅の道連れとなることなど予想すらできなかったが。
 まずは明日乗る予定の上海→普陀山の船のチケットを買いに外灘の十六鋪切符売り場へ向かってもらう。…と簡単に書いているが、交渉はもう林姑娘におんぶにだっこ状態である。結局最後まで上海雑技並に6人をおんぶしてもらってしまった。多謝m(__)m
 おっちゃん、とばす!おっちゃん、割り込む!
おいおいと思ったものの、ここではこれが普通なのを間もなく気づくこととなる。
 もともと私は乗り物に弱いのだが、暑さにのぼせて気分が悪くなる。後から思えば発熱していたような気がする。
へろへろになりつつ(私だけ)切符売り場へつくが、暗い…嫌な予感。へろへろしつつ待っていると、ここにはないのでバスターミナルにいって聞けということらしく、そこへ移動。
タクシーのおっちゃんは、寧波からも船が出ているからそこまで乗せてってやる!と今からでも行きそうなのをお断りしてバスターミナルに向かうも、目にしたものは…。
「船を修理中のため運休します」の張り紙。
明日はどうしたらよいか決まらないものの、関東組との合流のためにホテルへと向かった。
その途中に「公共厠所」(有料公衆トイレ)に寄ってもらう。
へろへろしつつ入るも、入り口にいるおばちゃんに呼び止められる。普段でも聞き取れないものをへろへろではなんにもわからない。
あとでよくよく見ると、小便3角、大便6角という料金のようだ。この教訓から小銭を確保していたものの、ついに再び使うことはなかった…。

 へろへろで(もういい)今晩泊まるホテル「揚子飯店」に到着。なんか明日からもおっちゃんとへろへろしてそうな幻が見えた気がするが、きっと熱のせいだろう…。
 まもなく関東組の空心菜双侠が到着。こちらは関西組よりは順調にホテルまで来れたようだ。
 空心菜姑娘には、この旅行の実現のために奔走していただき真に感謝感激です!(次にお目にかかれたときには、空心菜姑娘と林姑娘には叩頭しなければ!)
 チェックインして荷物を置き、明日のことはともかくまずは最初の夕食を取るべく夜の上海の街へと繰り出した。
 さあ食事だ、となると内功を駆使して食欲は回復。歩行者天国の南京東路を東へぶらぶらと進んだ。
 さまざまなネオンやライトアップされたビルはとても美しく、これだけでも上海に来た甲斐があったと思うほどです。
 夜景に見とれるのもほどほどにして、夕食のため「上海小菜」というお店に入る。
 まず最初に書いておこう。今回の旅行で食べた料理はみんな安くてうまいものばかりだった!
 日本の中華料理店でも食べられるメニューでも、なぜかすごく美味しいのである。大勢でいってわけて食べれば、30元(約390円)以内で満腹になる安さだ。
 上海蟹もいいが、こういったなにげない料理が旅を楽しくしてくれること請け合いである。
 「上海小菜」で注文したのは7品。料理名などはほとんど覚えていませんのであしからずご了承くださいm(__)m
青椒肉絲
トマトと卵の炒め物
楊州炒飯
デザートの西瓜
 この旅での定番となる「蕃茄炒蛋(トマトと卵の炒め物)」と「楊州炒飯」の第1弾でした。
鳥がまるごとはいった鍋のスープが大変美味しく、寒いこともあり、これ以後たいてい鍋を注文することになります。
卵の入った楊州炒飯は、高く三角に固めて盛られ少々脂っこいかと思われましたが、その油も味わい深くたいそう美味でした。
 とくに狙って入った店ではなかったものの、とても満足いく味と量でした。値段も一人当たり約28元(約360円)で値段も満足いくものです。

 ホテルへの帰路、明日はやはり車で寧波へ向かうことに決定し、例のおっちゃんに朝7時にホテルまで来てもらうように連絡。朝食をゆっくりとれないであろうから、ローソンに買出しに寄っていく。
パンや砂糖入りのサントリー烏龍茶などを買う。
 部屋に戻ると、テレビをつけどこかで必ずやっている武侠ドラマなどを見つつ就寝。
 しかし、ついにやって来たという興奮か、明日どうなるかもわからない不安からか、まだ熱があるからか充分な睡眠がとれないままに、上海の最初の夜が更けて行くのであった…。

 第2幕へつづく…。           第3幕

我々が乗り込む上海航空の飛行機

軽い機内食

綺麗だが薄暗い上海浦東空港

揚子飯店ロビー

揚子飯店三人部屋


南京東路の夜景

上海のローソン

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