金庸武侠小説

本名は査良鏞。1924年6月6日生れ。出身は浙江省海寧。武侠小説を代表する作家で、世界に10億人の読者がいるといわれる。
1955年、第1作である『書剣恩仇録』を発表。1959年には独立して日刊紙『明報』を創刊し武侠小説を毎日連載した。
1972年に『鹿鼎記』を最後に、武侠小説の断筆を宣言。それ以降は自身の武侠小説の改訂だけで新作は執筆されていない。

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満州族の王朝・清の乾隆帝の時代。陳家洛は、反清復明を誓う秘密結社「紅花会」の後継者となる。
「紅花会」のメンバーの一人、文泰来はある秘密を知り、清朝の役人に追われる。途中、土地の豪族・周仲英の屋敷に匿われるが幼い息子が役人に隠れ場所を漏らしてしまったために、文泰来は捕まってしまう。文泰来の救出に向かった群雄だったが…。金庸の最初の武侠小説。

全4巻発売中 文庫版アリ

レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター 書剣恩仇録

弱体化した明王朝は、たびたび満州族に侵攻されるが、名将・袁崇煥によって撃退していた。だが、袁崇煥は濡れ衣を着せられ、暗君・崇禎帝によって死刑に処せられてしまう。
袁崇煥の遺児・袁承志は武術一派・崋山派の総帥・穆人清の門弟となって修行する。あるとき偶然、金蛇郎君と異名をとる剣客の遺骸を見つけ、その遺物である「金蛇秘笈」と「重宝図」を手に入れる…。

全3巻発売中 文庫版アリ

碧血剣

武林(武術界)の奇人・謝烟客は「玄鉄令」を持つ者が望んだ事は、ひとつだけ何でも叶えるという。
この「玄鉄令」を偶然手に入れたのは、名無しの浮浪少年だった。 何の要求もしない少年を謝烟客は持て余し、難問を要求される前に自滅させようと、滅茶苦茶な武術修行法を教える。しかし、それがかえって幸いし、強力な武術を身につけることになった。
その頃、呼び出しを受け、拒絶すれば一派皆殺し、赴けば消息不明になるという「侠客島」からの召喚状が武林各派の総帥に届いていた…。

全3巻発売中 文庫版アリ

原題「笑傲江湖」。
武林では、正派と日月神教を中心とする邪派の争いが絶えなかった。しかし、争いは正邪の闘いにとどまらなかった。秘伝書「辟邪剣譜」を狙う青城派によって林家は息子の林平之を残して惨殺される。林平之は名門・崋山派の岳不羣に弟子入りし復讐を誓う。
岳不羣の一番弟子で、酒好きの令狐冲は人助けはしたものの良からぬ噂が立てられたため、謹慎させられる。そんな時、正邪の違いはあれど音楽を通じて親友となった二人の男の臨終に立会い、楽譜「笑傲江湖」を託される…。

全7巻発売中 文庫版アリ

笑傲江湖

明朝末期、農民反乱軍の首領・李自成は、一度は北京を落としたものの、満州族に敗れ敗走する。
李自成には胡、苗、范、田という忠実な護衛がいた。とくに胡は「飛天狐狸」とあだ名される達人で信頼されていた。しかし、李自成が最期を迎えたとき、側にいたのは胡だけであったために、苗、范、田の三人は彼が裏切ったと思い込み、話も聞かず殺してしまう。
一年後、胡の息子が三人を訪ねてきて、四人が密談を交わした後、なぜか三人は口をつぐんだまま自害してしまった…。

全1巻発売中 文庫版アリ

雪山飛狐

12世紀前半、宋王朝は女真族の金国に北部を占領され、都を臨安に移し南宋と称した。
反金を誓う郭嘯天と楊鉄心は親友で、共に臨月の妻を持っていたが、ある夜、村が金軍に襲撃され両家は離散してしまう。郭の妻は、モンゴルに逃れて息子・郭靖を生み、ジンギスカンの庇護をうける。一方、村を襲った金の王子・完顔洪烈は楊の妻に横恋慕して、騙して彼女を妃とし、生まれた息子・楊康も金国人として育てる。
「射鵰英雄伝」の「鵰(ちょう)」とは「イヌワシ」のこと。

全5巻発売中 文庫版アリ

射鵰英雄伝

金庸作品の中でも、最も主人公が酷いめにあう話(^^;
片田舎にすむ純朴な青年・狄雲は師伯(師匠の兄弟弟子)の誕生祝いに荊州に行くが、ある陰謀により濡れ衣を着せられ、唯一信じてくれる、愛する女性にも疑われる。そのうえいつの間にか死刑囚として牢にいれられてしまった。
牢に繋がれた狄雲は、そこで武術の名手・丁典と知り合う。二人で脱獄し、狄雲は丁典の奥義を受け継ぐのだが、罠に落ち丁典は猛毒を受け死んでしまう…。

全2巻発売中 文庫版アリ

連城訣

原題は「神鵰侠侶」。「射鵰英雄伝」の続編。
金は滅びたものの、南宋はモンゴルの圧力を受けていた。幼い頃に両親を失い、浮浪児となった楊過は、偶然に郭靖・黄蓉夫婦に引き取られることになるが、背負った汚名が数々の悲劇をうむことに…。そんな楊過の心を開いたのは、美しい年上の武芸の師だった。武侠小説史上、最高のラブ・ストーリー!!

全5巻発売中 文庫版アリ

神鵰侠侶

射鵰3部作の3作目。
前作から約100年後、中国は元王朝の支配下におかれていた。そんななか、手にすれば天下を制することもできるという宝刀、倚天剣と屠龍刀をめぐり、たびたび血なまぐさい争奪戦が起こっていた。張無忌は、その争いで両親を失うが、邪教とよばれた明教の教主となって元王朝に立ち向かうことになる。

全5巻発売中 文庫版アリ

金庸唯一の中・短編集。
表題策「越女剣」のほか「白馬は西風にいななく(原題「白馬嘯西風」)」「鴛鴦刀」の三篇を収録。

全1巻発売中

「雪山飛狐」で登場した侠客・胡斐の少年時代を描いた物語。雨宿りのために偶然集まった人々の運命が交錯する。胡斐が最も尊敬する男は父の仇なのか!?そして紫衣をまとった少女の正体は?書剣恩仇録で登場した紅花会の面々も登場。

全3巻発売中 文庫版アリ

雪山飛狐

北宋の哲宗時代を舞台に、雲南大理国の段誉、契丹人でありながら漢人として育った簫峯、少林寺の虚竹、大燕国の末裔の慕容復の四人を中心に繰り広げられる大河ロマンの傑作!

全8巻発売中

天龍八部

時は清の康熙帝年間初期。揚州の花街で育った無頼少年・韋小寶が持前の悪知恵とイカサマで大活躍? 紫禁城、少林寺、雲南、果てはロシアまで駆け巡る金庸最後の長編大作。

全8巻発売中

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